益子焼の里、栃木県益子町にも素敵なカフェがたくさんあります。陶器をはじめいろんな作家さんが多く住んでいらっしゃる場所なので、アーティスティックなお店が多いのが益子カフェの魅力だなと思います。今回はアジア料理が楽しめるカフェ、作坊 吃(ゾーファンチィ) へ行ってみました。
店名は中国語で「作業場」という意味の 作坊 と 「食べる」という意味の 吃 を組み合わせたもの。2006年に益子町内の別の場所でオープンし、2015年3月に現在の場所に移転しました。
場所・外観

益子町の上大羽という、中心部からは離れた場所にあります。駅からも離れているので車での訪問、道案内がほぼ必須。道が狭くなっている箇所もあるので注意してください。お店の近くはこのような砂利道になっていました。駐車場はお店の前に数台分ありますが、スペースがちょっと分かりにくいので慎重に。

トタン屋根のかわいらしい外観。益子焼作家の工房だった建物をリノベーションしたそうです。手仕事の温かみが感じられて、個人的にとても好きな雰囲気であることを外観からすでに感じ取りました。
店内の様子

一番乗りで入店し、店主さんの気配を感じた奥の方へ進んでいくと・・・こんなかわいらしいキッチンカウンターが現れました!まるで店内に屋台があるかのようで楽しいなあ。先に注文と会計を済ませて席へ着きました。写真撮影の許可もいただけましたのでその後に撮影を。

厨房以外は店主さんやご友人たちで造り上げたのだそうで、内装もとてもアーティスティック!お店自体がひとつの作品ですね。客席はテーブルやカウンターなど5、6組ほどありました。この丸みがあるトンネルのようになった壁には移転前のお店の面影を少し感じとったり。そしてパッチワークのように木材が貼られているのがとても好き。

木材の自然な形や木目が創り出す美しさがあったり、青や緑が使われてかわいらしい部分があったり・・・外観から感じ取った以上に素敵な空間で、感動がさらに膨らんでしまいました!窓から見える鮮やかな緑色も良い。私が一番好きな系統のカフェだなあ~。BGMはオリエンタルな雰囲気のものが流れていました。
メニュー概要
店主さんはアジア雑貨店での勤務経験がお有りで、インドやバリに買い付けにも行かれていたとか。現地の方が多く集まるようなお店で料理を味わっていたそうですよ~。なのでこのお店でも本格派のアジア料理が楽しめます。お弁当のテイクアウトもできるようで、買いに来られたお客さんもいらっしゃいました。

今回は友人と一緒に訪問。ふたりとも野菜たっぷりに提供されるチィプレートを注文しました。5種類ものおかずで構成されるワンプレートでとっても色鮮やか!

スープの詳細は不明でしたが、アジア料理だからナンプラーでも使われていたのかなあ。それほどクセがある味ではなくすいっと飲めました。

この日のメインは ジーローファン という台湾風の鶏肉ごはん。ふっくら蒸された鶏肉に香味野菜が効いたソースでさっぱり食べられました。左側は 蒸し野菜のガドガド(ごちゃ混ぜという意味で、甘みのあるピーナッツのソースを温野菜にかけるものらしい)。

丸い器に入っていたのは、茶碗蒸しのような ホーモック 。初めて食べる料理でしたが、グリーンカレーのようなちょっとピリ辛なお味。日本の茶碗蒸しのような料理が他の国にもあるんだなぁ~と、私にとっては新しい料理との出会いでした。

個性的なお店が多い益子カフェですが、こちらは木をふんだんに使った素敵な空間でアジア料理を楽しめ、ひと際輝く個性を持つお店。益子中心部から離れた立地ゆえ、念のため予約して訪問することをお勧めします(予約は電話にて、詳しくはお店のサイトを参照。この訪問では友人が予約をしてくれました!感謝~)。
店舗情報
