皇族方の静養の地である御用邸があることでも知られる栃木県の那須高原。雄大な那須岳をはじめ自然豊かな土地に温泉や牧場、飲食店や娯楽施設などがあり老若男女どなたでも楽しめる栃木県の観光スポットのひとつ。実家が近い私は車の運転ができるようになって以来、幾度となく足を運ぶ大好きな場所です。
私がグルメに興味を持ち始めた20代前半のころ、那須で評判の高いお店として出会ったのが NASU SHOZO CAFE(ナスショウゾウカフェ)。那須町のお隣、那須塩原市の黒磯にある「1988 CAFE SHOZO」の那須店という位置付けのカフェです。
10月に入ったというのに、東京は暑い。前と比べて、春と秋が短くなっていると実感します。好きな季節なので悲しい。予定も落ち…
場所・外観

那須高原のメイン通り、那須街道(県道17号)沿い。東北道の那須ICに接続する道なので車でのアクセスはしやすいです。看板はそれほど大きくはないので見落としに注意してください。
駐車場はここ数年できれいに整備され、混雑時でなければゆったり停められます。公共交通機関ですと那須塩原駅や黒磯駅からのバス利用でたどり着くことが可能(ちょうどカフェの前が「上新屋」バス停)。



“SHOZOカラー” であるダークグレーの外観は私が通うようになったころからほとんど変わらず。周囲の自然にも溶け込み、春夏秋冬どの季節に訪問しても素敵な場所です。
入店すると、大勢のスタッフさんに迎えられます。右手にはおいしそうな焼き菓子やお店のロゴ入りの食器などの販売コーナーがあります。那須観光の途中でゆっくりお茶をする時間が無い場合でも、お買い物だけでの利用が気軽にできるので、お土産等の購入にも良いですよ。
店内の様子


店内はどこも素敵なので、初訪問の方は席を選ぶのも迷ってしまいそう。許可をいただき自分の席の周りのみ少し撮らせていただきました。暖かい色の照明の光で落ち着きある店内席も素敵なのですが、白とカラフルな色が使われた明るいフロアが私のお気に入り。私が通い始めた頃にすでにあったので正確には分かりませんが、ここは増築した部分なのかなと思われます。BGMはバロック調の優雅な音楽。

さらにウッドデッキのテラス席があります!お天気の良い日はここが最高、木々の緑や風を感じながら過ごせます。平日などの条件はありますがペット連れの方が利用できるタイミングもあるので、ペットと一緒に訪問したい方はお店のSNS等でルールを確認してください。

テラスは4人以上の大きなテーブル席が多いので、ファミリーで利用されるお客さんも良くお見掛けします。周囲の木々とも距離が近いので四季を感じつつ優雅なティータイムが過ごせます。

テーブルごとに置かれたシュガーポットの砂糖も見て欲しいポイント。書かれたメッセージの意味が知りたい場合は店員さんに尋ねてみてくださいね。象のロゴが入るお皿、カップも私が来た頃からずっとあります。販売もしているので私もいくつか購入済です。
メニュー概要
軽食やスイーツ、ドリンクのみでの営業なので、しっかりした食事が食べたい場合には不向きですのでご注意を。サンドウィッチセットがあるので軽めの朝食等での利用には良いと思います。
訪問記録
2019~2020年の訪問

季節のスペシャルケーキにどんなスイーツが登場するかは行ってからのお楽しみ。ここ数年は12月にいちごのショートケーキが登場しており年末の帰省時の楽しみになっています。お供は大好きなミルクティー。

スポンジと生クリームと甘酸っぱいいちごというシンプルな構成ですがそれが良い。挟まれたいちごの断面も綺麗。12月のいちごですから酸味が強めなのがかえって良いのかも。

2020年2月訪問時は白いチーズケーキのレモン。白いチーズケーキはここ3,4年くらいで良く登場するようになりラズベリー等いろんなバリエーションが出ています。登場したばかりのころ店員さんに伺ったらレアチーズケーキではなく焼いているのだそうです。少し酸味のあるチーズケーキにさらに加わるレモンの酸味がさわやか、さっぱり。冬のスイーツとしては意外なチョイスに感じました。

レモンのスイーツには紅茶の方が良いかなと思いミルクティーに。私は20代のころはコーヒーが飲めなかったのでいつもこのミルクティーばかり飲んでいました。アールグレイがベースなので浮かべられたクリームのコクを感じながら、さわやかな風味が鼻に抜けるのがおいしさのポイントです。

コロナ禍でなかなか来られないまま季節は移ろい、すっかり秋色になった那須。実家に泊まるのも憚られたので那須のホテルに泊まって、チェックアウト後に真っ先にこちらに来ました。サンドウィッチを注文するつもりがお休み中だったので、ボリュームアップさせてケーキシエスタを注文。コーヒーはこちらの基本ブレンドであるG2、酸味は少なくスイーツに合うすっきりした苦味。

ケーキもスコーンも食べたいなという時にぴったりなケーキシエスタ。表面さくっと、中はふかふかのSHOZOスコーンは昔から変わらぬおいしさ、ラズベリージャムと生クリームをたっぷり付けてほおばるともう幸せ。2020年栗のタルトは栗を存分に楽しめるシンプルな構成。洋酒も(たぶん)使用されておらず繊細な和栗の風味が楽しめます。
2021.10 訪問

ようやくコロナウイルスの流行が縮小したので久しぶりに実家に帰省でき、1年ぶりに訪問。栗のロールケーキは表面がマロンクリームで覆われ、中にクリームとともに栗の渋皮煮が入っていました。生地はやや詰まったタイプで弾力があっておいしい。洋酒など使わず素朴な味がまた良いんですよね~。

飲み物は迷った時はとりあえずの森のブレンドG2。程良い苦味でスイーツととても合う。次回は1年ぶりとならずにまた訪問できると良いなあ、と思いながらお店を後にしました。
2022.1 訪問

年末年始に実家に帰省した際、冬景色を見たくなり思い立って訪問。遅い時間だったので売り切れのスイーツもありましたのでかぼちゃのプリンを。ほっくりしたかぼちゃとカラメルの苦さがおいしい一品。秋のイメージがあるかぼちゃのプリンですが、こちらではいつも置いてある定番商品です。ドリンクは久しぶりに、クリームが浮かぶこってりしたミルクティー。冬は一段とおいしく感じます。
2022.5 訪問

新緑が美しい季節、久しぶりに訪問できました。雨だったのでテラスはほぼ使えず窓際席が埋まっていたので、ちょっと引いた位置から新緑が眺められる席へ。初夏らしい甘夏のタルトとアイスオレンジティーを注文。

酸味のある甘夏にジュレの甘みがプラスされてとても良いバランス。そして生クリームとカスタードクリームのW使い、程よい固さのタルト台という構成で私好みです。何年か前にも甘夏のタルトを食べたと思うけれどあの時はジュレはのっていなかった記憶が。少しずつブラッシュアップしているのですね。

アイスオレンジティーもSHOZOで私の好きなメニューのひとつ。自分の中では盛夏に注文するものなのですが、今回は甘夏との相性を考えて早めに解禁!紅茶とオレンジが混じり合ってさっぱり。ガムシロップで甘味を足して飲むとよりおいしいです。
私がカフェ好きとなった原点

20代前半からここに通い始めてから長い年月が経っていますが(詳しく書くと年齢がばれそうなので自粛します笑)良い意味でここは 変わらない のです。
那須の自然に囲まれた素晴らしいロケーション、スイーツやコーヒーのおいしさはもちろんですが、いつ来ても感心するのが店員さんの接客の質の高さ。
場所柄、常連さんと観光客の一見さんが入り混じる客層ですがどなたも心地良く過ごせるように気を配っていらっしゃる。働く店員さんが入れ替わっても高いクオリティを維持し、素敵なカフェ時間を過ごせることにいつも感謝しています。出会った時期がもっと早かったら、私もSHOZOで働いてみたかったな。
私がカフェめぐりを始めたのは引っ越してSHOZOと離れることになったため、代わりになるカフェを探すことがきっかけでした。空間が素敵だったりおいしいスイーツを出したりするカフェはここ10年で全国各地に一気に増えたけれど、私にとってやはりここは特別な場所。訪問できるチャンスが巡ってくるたびにまたここに足を運ぶのだろうと思います。
店舗情報

● 訪問記事まとめ ●
・ お店の詳細 & 2019~2022年 春【この記事】
・ 2022年 夏 桃コンポート&ミルクプリン
・ 2022年 秋 栗のロールケーキ
・ 2022年 冬 サンドウィッチ
・ 2023年 夏 コーヒーゼリー
おまけ:那須観光写真まとめ
那須オオシマフォーラムに宿泊(2020.10)



コロナ禍のため実家に宿泊するのを避けて、那須に宿泊しました。こんな時でもないと泊まる機会が無いですしね。日が暮れてからの到着予定だったため、那須街道から見つけやすく那須御用邸と同じ温泉に入れるということに惹かれてオオシマフォーラムさんにお世話になりました。
いちばん奥の角部屋でしたが、もみじのライトアップと綺麗な月が窓から眺められてとても美しかった!翌朝見た窓からの眺めにも心動かされました。到着した時は暗くて紅葉の様子が分からなかったので、こんなに美しく色づいていたことに気づかずびっくり。ベストタイミングで宿泊できて最高でした。やっぱり秋が好きだなあ。
●カフェめぐりにおススメ!那須高原のお店●
【森のvoivoi】 / フィンランドの森に移転した人気パンケーキ店
【mamechamame】 / 別荘地にオープンしたロースタリーカフェ
【カフェ杉と胡桃】 / 天然クルミが繋ぐ会津と那須の架け橋