今後はコーヒースタンドと珈琲焙煎所のKOS(コス)として活動されていくそうです。【インスタグラム】
栃木市岩舟町、国道50号沿いに Cliff Coffee(クリフコーヒー)というお店が2022年1月11日にオープンしました。
店名の “cliff” は、英語で崖という意味。同じ岩舟町にある岩船山が、砕石場跡の切り立った崖が特徴的なことからとったそうです。
場所・外観

佐野バイパス(国道50号)沿い、小山と佐野の間くらいのイメージ。よって車でのアクセスは良好ですが、中央分離帯があるため西進でないと入れないのでご注意を。駐車場はお店の前に5台分用意されています。
公共交通機関を利用する場合は、岩舟駅か静和駅から向かうことになりますが、30分くらいは歩くことになりそう。
栃木市のコミュニティバスを利用すれば徒歩15分程に短縮できそうですが、本数が少ないので時刻表の下調べはしておくのが無難【栃木市ふれあいバスのページへ】。

長きにわたり営業していた「珈琲専科 にんじん」という喫茶店だった場所で、築50年近い建物です。実際に入口前に立ってみると、経過しているであろう年月を感じました。
店内の様子

お若い男性店主さんがおひとりで営業。許可をいただき撮影させてもらいました。
白と茶色、黒でまとめられた落ち着きある雰囲気の店内です。ガラス窓が多く明るいためシックになりすぎず、ちょうどいい具合では。高い天井も美しいですね。
客席はテーブルが4つとキッチン向きカウンター6席。空間の広さに対して、ゆったり余裕のある配置に思えました。奥の方には焙煎機が鎮座。

前身のにんじん時代には訪れたことが無いので、どんなお店だったのだろうと画像を検索してみたところ、家具等はそのまま使っているようです。ランプシェードも同じもののようだし、手を加えた部分は最小限じゃないかなあ。
前身の喫茶店の良さを生かした、レトロとおしゃれが相まった素敵な空間。新規オープンしたお店には通常出せない、経年変化による重み・渋みなどが、初めからこのお店にはありますね。
BGMは音量小さめの洋楽。バイパスを行き交う車の音も聞こえますが、それほどは気になりませんでした。
メニュー概要
ランチや軽食等は無く、自家焙煎のコーヒーと甘いものを楽しむラインナップ。
コーヒーはストレートかカフェオレというシンプルなメニュー。ハンドドリップかサイフォン淹れ、豆はいくつかの種類から選べます(夏季はコールドブリューやミルクブリューも有り)。
コーヒー以外のドリンクは少ししかないので、苦手な方はその点ご留意ください。
スイーツの内容は不定期に変わるようなので、基本的には行ってみてのお楽しみとなりそう(お店のSNSに内容が載る時もある)。ドリンクと焼き菓子はテイクアウト可能です。

今回はお盆時期に友人と一緒に訪問、コールドブリューと桃スイーツをペアリングした期間限定メニューがあったので、ふたりとも同じものを注文しました。思いがけないスイーツと出会えてうれしいな。

色鮮やかなプラムソースをかけていただくブラマンジェ。甘酸っぱさがブラマンジェと合いますね~。桃のコンポートも肉厚でとてもおいしかったです。

コーヒーは水出しのコロンビア。少し酸味があり、さらっと飲みやすい。紅茶のように軽やかな味わいでしたので、桃ブラマンジェとの相性も◎
ペアリングセットとしているのも納得の組み合わせでした。

レトロだけど新しい「ニューレトロ」。お若い方にはちょっと新しく、人生経験が長くなった方には懐かしくもおしゃれに感じられそうなお店でした。前身のにんじん時代からのお客さんも違和感なく過ごせているのではないでしょうか。
おいしいコーヒーとスイーツを楽しみながら良い時間が過ごせました。店主さんの感じも良かったし、一緒に訪れた友人も喜んでいました。
営業日がちょっと少なめ(週4日)なので再訪のタイミングがちょっと難しいですが、また立ち寄る機会を見つけてみたいと思います。
店舗情報
