朝霞市の上内間木にある「丸沼芸術の森」(サイト)。
若いアーティストへのアトリエの提供を目的として、1985年に設立したそう。ただし常設展示はなく、作品が公開されるのはイベント時のみ。
ですが、芸術の森所蔵の美術品を展示する 丸沼美術サロン という場所が近くにあり、なんと喫茶も楽しめるとのことで行ってみました。
場所・外観

住所は朝霞市上内間木。県道79号、カステラの文明堂直売所近く、押しボタン式信号機のある交差点を西へ曲がります。
駐車場はたくさんあるので、車で訪れるのが便利。周辺のお店と共用の第3駐車場もあるので、満車の心配は少なさそう◎

“バウムクーヘンカフェ”と大きく書かれた看板。この看板のおかげで、心理的に入りやすくなりますね~。
公共交通機関で向かう場合は、鉄道の駅からは離れています。東武東上線の朝霞駅からバスに乗るのがベストかな。
(朝50内間木線の「丸沼」バス停下車、徒歩数分)

茅葺きを思わせる、和の雰囲気が感じられる屋根の形。
独特のフォルムでかわいらしいですが、しっかりした造りの建物で上品な空気が漂っています。

ガラス窓などは無く、入店前には中の様子がまったく窺えない状態。
こちらは美術サロンということで、普段のカフェよりも入るのにちょっと緊張しました。笑
店内の様子
ドアを開けると、すぐに女性のスタッフさんが奥からやってきて迎えてくださいました。靴を脱いでスリッパに履き替えます。
写真撮影について伺いましたら、展示している作品以外はOKとのことで、客席部分を中心に撮らせてもらいました。
(なのでベストアングルの写真ではありませんが、客席の雰囲気はお伝えできるかと思います)

店内は一般的なカフェとはまた違った、洗練された美しさ、優雅な雰囲気が漂っています。
そして、目線を上げずとも視界に飛び込んでくる、黒い梁がとても特徴的。
和洋折衷をテーマにしており、ここ丸沼の地の新たな時代をイメージして建てられたそうです。

100年以上の歴史を持つ、古民家の梁や柱が利用されているとか。幾重に重なって、アートのようですね。
天井に貼られているのは和紙。自然光が和紙を通して柔らかく入ってきます。

客席は、ゆったり座れるソファーや個室の和室など。合わせて6卓が贅沢な空間使いで配置されています。
ひとりで利用するには気が引けてしまうような広い席もあるのですが、お好きな席へどうぞとおっしゃってくださって、うれしかった~。
周りに展示されている、これまた和洋折衷な美術品たちに囲まれて、上質なカフェ時間を過ごすことができます。
作品の詳細が記されたパンフレットも貸し出してくださるので、より味わい深く鑑賞できて良いですよ。
この訪問時のBGMは、たぶんフルートかな?落ち着いた雰囲気のものでした。
メニュー概要

軽食等は無く、バウムクーヘン中心のスイーツとドリンクを楽しむラインナップ。
ドリンクはコーヒーが大半で、それ以外は紅茶か抹茶程度。コーヒーが苦手な方にはちょっと選択肢が少ないかな。

バウムクーヘンはさまざまなフレーバーがあります。抹茶やいちご、ラズベリーやメロンなどバラエティー豊かでびっくり!
ホールや個包装されたミニバウムなど、テイクアウトやギフト用も販売しています。
タイミングが合えば、神戸で修行したスタッフさんによるバウムクーヘン製造の様子を、ウインドウ越しに見ることができるそうですよ。
(だいたい14時半~15時頃だそう。焼かない日もあるそうです)

バウムクーヘン3種と、ブルーベリーコンポート添えのアイスクリーム、ドリンクのセットを注文しました(1300円)。
ドリンクには丸沼ブレンドを。苦味・酸味、甘みのバランス型とのことでしたが、そのどれもがしっかり感じられる、力強いコーヒー。これは美味しい。

この時のバウムクーヘンは、ハードバウム、いちご、そしておそらくメロン。
マーブル模様のハードバウムは、名前のとおりのちょっと固めな食感。アイシングのサクッとした歯ごたえや、発酵バターの風味が楽しめます。
いちごとメロンはスタンダードな柔らかいバウムクーヘンに、フルーティーな風味がプラスされていました。
さっぱりした甘さのアイスと、ジューシーなブルーベリーコンポートもおいしかったです。

飲み物のお替わりが300円とお得だったので、コーヒーをもう一杯。
コロンビアの最高級豆だそうですが、丸沼ブレンドとは味わいがかなり違って、とってもマイルド。やさし~い!
苦味や酸味が際立っていないので、その辺りが苦手な方にピッタリなコーヒーだと思います。

いや~本当に素敵な場所でした!スタッフさんの接客がほど良い感じで、喫茶がお目当ての私も居心地よく過ごせました。
せっかくの機会なので、お借りしたパンフレットを読みつつ美術品の鑑賞もさせてもらい、良い時間だったな~。
展示される作品は季節ごとに変わり、私が訪れたのは秋季展が始まったばかりのころ。冬季展に変わったらまた行ってみようかな。

そして、気になった和栗のミニバウムクーヘン(350円)をテイクアウト。
焼いたような栗の香ばしさ、風味が楽しめておいしかったです。
店舗情報



丸沼美術サロンのお隣には「丸沼の森ベーカリー」があり、パンでも買って帰ろうと入ってみたら、びっくり。
普通にテーブルが並んでいて、ベーカリーカフェ的なお店でした笑 せっかくなので、ランチをしていこうと方針転換。
こちらは天然木のぬくもりが温かい雰囲気で、テーブル2卓とカウンター席がありました。

ピザトーストを注文。(サラダ・ドリンク付きで800円)
トマトやピーマン、コーンなどものりますが、なによりチーズがたっぷり!バーナーで炙ってあるのも良い。
一般的なピザトーストより味付けは優しめ。その分、野菜の味やチーズの旨味が引き立って、チーズ好きにはたまらないやつでした。

紅茶でのんびり。この日はランチのみで営業している水曜日、なのでパンが並んでいなかったそうで。
こちらのスタッフさんも素敵な接客をしてくださり、密かに感激。今度はパンの販売日(火・木・金曜)に訪れてみよう。

