まず店名に興味をひかれ、さらに独創的なパフェが魅力的で行ってみたいと思ったお店が西荻窪にありまして。しかし大人気ゆえ予約が必要らしく、とりあえず記憶の引き出しに仕舞っておきました。たまたま記憶の引き出しが開いた時に予約サイトを覗いてみたところ、ひとり分だけ空きを発見。ご縁を感じてこの機会に足を運ぶことにしました。
店名は sweet olive 金木犀茶店 。日本が大好きだという中国出身のご夫妻が営業する中国茶カフェで、2019年10月26日にオープンしたそうです。
場所・外観
JR西荻窪駅から南にまっすぐ。8分ほど商店街を歩いていくとたどり着けました。ストライプの丸いひさしを持つ素敵な外観です。私が到着した時にはお店の前に女性のお客さんが数人いましたので、あそこがそうだろうなあ・・・と遠くからでも気づきました。
店内の様子
入るとすぐ窓口になっており、注文と会計を先に済ませるスタイルでご主人が対応してくださいます。許可をいただき撮影させてもらいました。
窓口下のショーケースにはスイーツが並んでいるので、テイクアウトでも気軽に利用できそうです。カウンターの左右2か所にドアがありまして、左側は予約無しで利用できる1階のカフェ&ギャラリースペースへと続いているようですね。
右側に進むと2階へ続く階段があり、完全予約制でパフェが楽しめます。今回は事前にパフェを予約していましたので、会計後に渡された番号札を持って2階へと進みました。
2階に行くと、奥さまと女性スタッフさんたちが明るく迎えてくださいました。改めて許可をいただき空いている部分を撮影。
少し青っぽいグレーに古材の床、お花がたくさん飾られ上品なかわいらしさのある空間。棚には中国茶の茶器等が並んでいたり、書の掛け軸が飾られているなど中国茶カフェらしいインテリアも(中国絵や書は中国のご親戚によるものだとか)。
お店のインスタグラムを読み返したところ、オープン当初はこの2階は店主夫妻の住居スペースだったそう。人気の高まりを受けて2021年9月にカフェへと拡張してリニューアルオープンしたという経緯があります。
客席は空間中央にこの大きめのテーブルの他に2人テーブル2卓、壁と窓に沿ってL字カウンターがありました。広い空間ではありませんが、席数に対するお客さんの人数は半分程度だったように思いました。感染症対策や時間のかかるパフェ制作ゆえの人数制限なのかもしれませんが、ゆったりカフェ時間を過ごして欲しいための配慮でもあるのかなと。
この時のBGMは比較的大きめで、Orange Ocean(橘子海)という中国のバンドの明るい曲が流れていました(スタッフさんたちがお好きなアーティストと推測)。
メニュー概要
中国茶とアジア薬膳食材を使ったスイーツと中国茶が楽しめるお店。2階のカフェで楽しめるパフェは1種類のみで事前の予約が必要(この記事執筆時点)。
予約無しでも利用できる1階のカフェでは、テイクアウトと兼用のケーキと中国茶で軽めのティータイムが楽しめます(ワンスイーツワンドリンク制、テーブル2卓程度の広さらしい。ギャラリーの展示期間は閉まるようなので注意)。詳しくはお店のSNSで確認してください。
この時はメロンを使用する「春色2023」と題したパフェの第一部。パフェの構成はお店のSNSにて事前に公開されていますし、パフェ提供時には構成が書かれた紙も一緒に用意してくださいます。シャンビン烏龍アイスと桜の塩アイス、ミントとメロンのグラニテと冷たいものが多く使われていた印象。
ライチ紅茶のパンナコッタや焼きナツメなど構成の多くに中国の食材が取り入れられていますが、ご近所である「高橋菓子店」が提供する道明寺など和の食材が入るのも面白いなと思いました。中国と日本が融合したようなパフェでしたね。
このお店は独自のアイデアで新しい中国飲食文化を伝えたいとのことで、独学でお菓子を作っているそう。よもぎの寒天など今まで味わったことの無いものもあり、新たな味覚との出会いがありました(桜の塩アイスは想像よりも塩気が強くて、インパクトは大きいですが好みは分かれそう)。
ドリンクは鉄観音茶に金木犀シロップが入ったほんのり甘いものを注文。金木犀が好きなのでシロップを味わってみたかったのです。鉄観音茶の風味と金木犀の香りが混じり、香り高くて風味も良くておいしい~。氷もたっぷりだからすぐ無くなっちゃって、もっと飲みたかったなーと思うくらいでした。
私はメレンゲ菓子が好きなので、1階窓口でハイビスカスのメレンゲをテイクアウトしました。最後ちょっと口には残りますが、ハイビスカスはメレンゲと合わせても楽しめる食材なんですね。これも個人的に新たな発見でした。
金木犀は私も好きな花ということもあって、名前を冠したこのお店には興味を持っていました。でも予約制ということでいつかご縁があればと・・・。今回たまたま予約枠の空きを見つけて訪問を果たしましたが、2階がカフェへとリニューアルしていたことで利用しやすくなっていたのですね!私がこのお店を記憶の引き出しに仕舞っている間にも、人気の高さに何とか応えようと試行錯誤しながら営業されている経緯がお店のインスタグラムに見てとれました。
そして何よりスタッフさんの丁寧で明るい接客が心に残りました!私にとってはこれが重要で、わざわざ足を運んで良かったなあとうれしい気持ちでお店を後にしました。また予約にご縁があれば行ってみたい(チャレンジングな構成のパフェの時が狙い目と推測)。「湯圓」というお団子のようなスイーツが気になったので、予約無しで入れる1階のカフェも利用してみたいと思いました。