暑さもようやく落ち着き秋の気配が・・・お出かけする機会も増えそうです~

山陽堂珈琲 / 東京都港区 ◇ 書店3階でのんびり過ごす珈琲時間

東京の表参道というと、ケヤキの木とハイブランドのショップが並ぶエリア一帯を表すイメージ。しかし元はと言えば、明治神宮の参道として整備された大通りのことを指すんですよね。表参道の交差点に建つ大きな石灯籠を見ると参道であるのが実感できます。

その石灯籠のそばにあるのが「山陽堂書店」。創業はなんと1891年だそうで、なんと130年以上の長きにわたり営業している老舗書店です。その3階で 山陽堂珈琲 という喫茶が営業しているので、コーヒーを飲みに行ってみました。

 
リーネ
喫茶オープン日のはっきりとした記述が見つからなかったのですが、遅くとも2020年の11月にはスタートしていたようです。

場所・外観

山陽堂珈琲 ◇ 外観
レンガ造りの素敵な外観

1931年に表参道交差点、石灯籠そばの現在の場所に移り、創業120周年となった2011年には建物をリニューアルして、ギャラリーを造ったそうです。1階と中2階は本の販売スペース。流行りの本というよりも、長く読まれている本を主に扱っているようですね。

店内の様子

縦に長い建物なので、ひとつひとつの階はこじんまりとしてかわいらしい雰囲気です。1963年に東京オリンピックに伴う青山通りの道路拡張のため、建物の3分の2を削ってこの面積になったそうですよ。詳しくはお店のサイトに載っているので興味がある方は覗いてみてください。

山陽堂珈琲 ◇ 3階喫茶インフォメーション
喫茶は3階です

山陽堂珈琲は3階になるので、スキップフロアのギャラリーを通り、最後はらせん階段になっています。この上に喫茶があるとは・・・どんな空間なんだろう? と、ちょっとワクワクしながら上りました。

山陽堂珈琲 ◇ 店内
2023.2 撮影

この書店はご家族で経営されており、5世代目(5代目ではないらしい)だという男性が2階のギャラリーと3階のカフェを担当されています。2011年のリニューアルもこの方の発案がきっかけとのことで。スキップフロアのギャラリーを通ってきているため初めは広いように錯覚しましたが、こじんまりとした少人数向けのスペースです。

許可をいただき撮影させてもらいました。途中のギャラリーにはモダンな印象を受けましたが、この喫茶はレンガや家具の雰囲気と相まって、クラシカルな雰囲気。板張りの床も良い感じですね。

客席はすべてカウンターで、キッチン向きと窓向きの2か所で計6席。ひとりで気軽に立ち寄ってコーヒーを飲んでいくのにぴったりです。この時のBGMはポップス系が流れていました(埼玉のどこかのカフェでも同じ曲を聴いた記憶があるなあ)。

山陽堂珈琲 ◇ 店内
本やオリジナルマグカップが並ぶ

傍らには本やオリジナルマグカップが並べられていました。「マグカップ珈琲」を注文すると、このオリジナルマグカップで提供してもらえます。

山陽堂珈琲 ◇ 窓からの眺め
表参道の交差点が眺められます

私は窓に向かうカウンターを利用。交差点を行き交う車や人々の様子をこのように眺めつつコーヒータイムが過ごせます。車の音は少し聞こえますが基本的には静かで心地良く、表参道界隈でこのような場所を見つけられてうれしくなるくらいでした。

メニュー概要

<2023.2 訪問時>
【スイーツ】珈琲ゼリー
【ドリンク】コーヒー、自家製フルーツシロップ、お酒(ビール、ウィスキー、ラム等)

コーヒー以外のメニューはほとんど無いシンプルなメニュー。コーヒーはブレンドとシングル、カフェラテ等があります。フード等は無く、スイーツも珈琲ゼリーのみ。

(お店のインスタグラムに掲載のメニューには季節のゼリーもありますが、店内で見たメニューにはありませんでしたので未確認です)

 
リーネ
HiFi Cafe(吉川珈琲)が営業する水曜日のメニューはさらにシンプルで、コーヒーとアイス珈琲ティーとビールのみです(2020年6月まで京都で営業されていた珈琲店だそう)。
山陽堂珈琲 ◇ 店内
おしぼりの絵が素敵でした

ちなみに提供されるおしぼりには、表参道と山陽堂書店のイラストが描かれていて素敵でした(広げたところはあえて写真を載せないので、訪問の際のお楽しみにしてください)。

珈琲ミルクを注文。カフェオレに牛乳クリームをのせたものだそうです。丸いグラスで提供されますが底まで丸くなっており、ゆらゆら揺れる不安定さに少しドキドキ。でも手で持った時に掌で包み込む感触が心地良くて、思わずため息が出ました。

カフェオレももちろん美味しかったのですが、生クリームとは違う、この牛乳クリームにはちょっと驚かされました。口の中で伝わってくるきめ細やかな泡の弾力は、私にとって初めて味わった感触。材料は牛乳だけなのかな? どうやって作っているんだろう? 

せっかくなので珈琲ゼリーも注文。珈琲ミルクとおそらく同じ牛乳クリームに、添えられたきび糖のシロップを回しかけていただきます。ゼリーはふるふると柔らかい食感。クリームよりさっぱりしている牛乳クリームにシロップの優しい甘さが相まって、とてもおいしかったです。

気が付けば似たようなメニューを注文してしまいましたが、牛乳クリームを2倍堪能できて結果オーライ。ひとつひとつ丁寧に作っておられるのでけっこう時間はかかりましたし、珈琲ミルクと珈琲ゼリーの提供もかなり時間差がありました(同時には頂けないくらいのタイムラグ)。が、待った甲斐があったと言える上質な品でした。

美味しい珈琲ができるまでのんびりと待ち、時折ジャンクションの様子を眺めてさらにのんびりコーヒータイムを過ごす・・・。良い時間が過ごせました。

山陽堂珈琲 ◇ らせん階段
時代と共に変化する書店

街の書店がどんどん無くなっている厳しい時代ですが、取り揃える本のラインナップを工夫し、素敵なギャラリーを設け、最上階ではゆっくりコーヒーが楽しむ喫茶がある。表参道という移り変わりが激しい街で長年営業を続ける老舗書店の歴史の1ページを覗くことができました。

実を言うと私は子供時代から読書がそれほど得意ではないため、書店に足を運ぶことがあまり無いのです(寄っても目当ては雑誌とか漫画とかね・・・)。でも喫茶が併設されていると立ち寄るきっかけができ、ついでにどんな本があるのかちょっと覗いたりもする。本が好きな方以外にもアプローチできて良い組み合わせだと思いました。表参道周辺に行った際にはまた立ち寄ってみようと思います。

店舗情報

山陽堂珈琲 ◇ 外観

山陽堂珈琲(さんようどうコーヒー)
東京都港区北青山3-5-22
サイト
フェイスブック
ツイッター
インスタグラム
※東京メトロ「表参道駅」A3出口から徒歩1分程度
※キャッシュレス決済:利用不可
(最新の情報はお店のSNS等で確認してください)

山陽堂珈琲 ◇ 東京都港区(表参道)
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