北池袋で沖縄要素を取り入れた和モダンの珈琲店と出会いました。2018年3月16日に開店したというそのお店の名前は 珈琲 なかゆくい 。なかゆくい とは沖縄の方言で “ひと休み” という意味なのだそうです。
場所・外観

住宅が多い静かなエリアにある、赤と紺色の素敵な佇まいの一軒家。普通の民家だった建物をリノベーション、モダンな色使いでおしゃれな外観です。
アクセスは東武東上線の北池袋駅か、JR埼京線の板橋駅から徒歩7分ほど。都営三田線の西巣鴨駅からも徒歩圏内だと思います。駐車場は無さそうでしたが自転車はフェンス内に停められそう。

訪問時(2022年11月)の利用ルールはこのような感じでした。この画像では見切れていますが お子様連れでの店内利用はご遠慮ください とも記載があります。店内へは靴を脱いで上がるため 靴下着用懇願 とあるので、サンダル等を履くことが多い夏場に訪問する際など特にご注意ください。
店内の様子

女性店主さんに迎えられ、靴を脱いで上がりました。許可をいただき空いているところを撮影。店主さんによると築60年は経っている建物らしいですが、あまり年月が感じられないほど綺麗にリノベーションされています。こちらは奥の和室で、ローテーブルが4卓ありました。多くは座布団やクッションに座りますが、なぜかひとつだけマッサージチェアなのが面白い。

和室の他にも、入口そばの板張りのフロアに2卓あります(ソファーとローチェア席)。いろいろな席があるお店は個人的に好きですね~。植物柄(月桃)のタペストリーなど、和や沖縄を感じる調度品も素敵です。BGMはゆったりしたテンポの音楽でしたが、沖縄を思わせる三線の音色のものも時折流れました。

店外にあったこちらもテラス席としておそらく利用できるのかな? と思うので、店主さんにお尋ねください。
メニュー概要

基本的にはコーヒーとスイーツを楽しむラインナップ。軽い食事が1種類ありました。スイーツは不定期で入れ替わるようなので、事前に内容を知りたい場合はお店のフェイスブックかインスタグラムをチェックするのがお勧めです。

この季節にぴったりな焼きリンゴを注文しました。さわやかな青いやちむんに盛り付けられて美しく登場!飲み物はもちろんコーヒーで・・・といきたかったのですが、この時は池袋から一駅分歩いて訪問したため暑かったので、黒糖コーラにしちゃいました。
クラフトコーラの類は主張の強い食材が使われていて、う~ん・・・というものも過去飲んだことがありますが、こちらのはどれかが悪目立ちすることがなく、調和のとれたすっきりコーラ!長時間歩きのあとに飲むには最高の一杯でした。

焼きりんごはまるごとひとつ使われ、けっこう大きい!出来立て熱々で、乳脂肪分しっかりめのアイスとの温度差が良いですね~。りんごの果肉は蒸された感じでトロっとした食感。器にたまるりんご果汁と溶けたアイスが混じり合ったスープまでおいしくいただきました。

後日、コーヒーを飲みに再訪してブラジルをいただきました。強すぎる苦味は無く、酸味もある中煎りで飲みやすい。コーヒー柄のカップは人気の「工房十鶴」のもの。人気の高い作家さんということくらいは知っていましたが、噂に違わぬ素敵なカップでした。

2度目となったこの訪問はお昼時だったので、唯一のフードメニューであるスパム玉子にぎりを注文。スパムを食べるのはかなり久しぶりで味の記憶が無かったのですが、意外に塩気がしっかりあるのですね。玉子は焼き立てホカホカ。スパム以外のものは薄味になっており、味のバランスが良かったです。

いや~、素敵なお店に出会えました。個人的にこっそり通いたいので内緒にしておきたいのですが、ネット検索してもあまり情報が出ないので興味を持った方の参考になればと記事を綴りました。沖縄がお好きな方にはとてもおすすめ。
女性店主さんは控えめな方なので会話がとても弾むという雰囲気ではありませんが、この建物の年月などお店に関して気になったことを少し質問させてもらったところ丁寧にお答えいただけました。少人数で静かに過ごすのにぴったりな東上線・埼京線カフェとしても貴重な一店です。
店舗情報
