行田市のお寺の敷地内に、ギャラリーカフェがあるらしいとの情報をキャッチ。どんな場所なのだろう?興味を惹かれて行ってみました。
店名は 星ノ宮 地蔵庵(ほしのみや じぞうあん)。
2020年11月15日にギャラリーとしてオープンし、翌年3月24日から喫茶も始められたそうです。
場所・外観

地蔵庵があるのは行田市上池守の「持寶院」の境内。県道128号(熊谷羽生線)から、お寺の看板の場所を曲がります。
実はさりげなくカフェの看板もあるのですが、車だとほぼ気づけず。ここ入って良いのかなと、ちょっとドキドキでした!

進んでいくと普通にお寺です。が、右側にカフェらしき建物が見えてほっと一安心。
駐車場があるので車でのアクセスは良好。公共交通機関ですと、熊谷駅からバスとなりますが本数が少ないため、利用は難しそうです。

片流れ屋根が特徴的な外観。看板やドアからしてもう素敵で、期待を高めながらドアを開けました。
店内の様子

お店は副住職夫妻が営んでおり、喫茶担当の奥さまが迎えてくださいました。先に注文と会計を済ませます。
ちょうどどなたもいらっしゃらないタイミングでしたので、許可をいただいて撮影。
古道具や器などがディスプレイされた素敵な店内。古道具やしつらえはご主人が担当されているとのこと。

ギャラリースペースを広くとっており、喫茶の客席は3卓ほどと少なめです。各地の作家さんの作品に触れ合いつつ、お茶も楽しめるといったところ。
また、お寺として地域の方の集いの場でありたいということで、インスタグラムではジャンルをカフェではなく「コミュニティ」としているんだとか。
BGMはピアノかな? 静かな曲調で厳かな感じでした。

お寺の敷地内に建てるにはさまざまなルールがあるそうで、お寺と同様に釘など金具を使わない技法で建てられています。
腰を落ち着けて、建物の造りをじっくり眺められるのもまた一興でした。
メニュー概要

ランチ等は無く、基本的にはスイーツとドリンクを楽しむラインナップ。
有機自家焙煎のコーヒー、米麹の発酵あんこ(砂糖不使用)を使うなど、身体に優しい品を提供しています。

初訪問は暑さ厳しい夏。ブルーベリーのあんみつとアイスコーヒーを注文しました。
アイスコーヒーは確かエチオピアだったかな? 苦味、酸味のバランスが良く、キリっと冷たく夏にピッタリ。

発酵あんこを食べたのは初めてでしたが、普通のあんこよりも優しい甘さ。甘さ控えめな分、小豆の風味がしっかり感じられました。
きび砂糖を使った自家製アイス、茹でたての白玉、ブルーベリーソースとフレッシュなブルーベリー。
別添の黒蜜をかけると、より甘さが加わり、味が変わっておいしかったです。

2度目の訪問は年明け、ギャラリーの展示期間中。喫茶も行われるということで訪問してみました。
喫茶の客席は奥の小部屋(土間空間)の方に移動され、2卓設けられていました。
※展示中は喫茶がお休みになることもあり。お店のインスタグラムでご確認を。

お寺で採れるという金柑を使ったトライフルと、前回から気になっていたハーブブレンドティーを組み合わせました。
(いちごは、奥さまがご厚意でトッピングしてくれました)
ハーブブレンドティーは、濃く抽出されていてなんとも複雑なお味。言葉でうまく表現できないけれど、身体に良さそうでけっこう好き。

トライフルは金柑コンポート(&いちご)、ヨーグルトクリーム、アールグレイのスポンジの構成。
私は柑橘系の皮のお菓子が好きなので、金柑コンポートはもちろん大好き。
そして何より自家製のヨーグルトを使ったクリームが、さっぱりしているのにレアチーズのような濃厚な味わいでびっくりしました。とってもおいしかった。

星ノ宮というのはどこ由来なのかなと調べましたら、この辺りを星宮地区と言うそうです。
近くにあった星宮小学校も廃校になり、星宮という言葉を少しでも残すために店名に付けたんだとか。

お寺というのは地域に無くてはならない場所ではありますが、普段は訪れる機会が少ない。
ギャラリーやカフェがあると地域の方の訪問頻度が増えるし、お寺とカフェの相性って確かに良いのかも。
心静かに訪れ作家さんの作品に触れ、しばし喫茶の時間を楽しむ。このまま穏やかであって欲しい場所です。
店舗情報

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