カフェに行き始める前の私は「お茶」といって浮かぶイメージは日本茶でした。カフェに行くようになりコーヒーや紅茶を飲む頻度が増えて、日本茶を飲むのは水分補給の意味合いが強いペットボトルのお茶だけという時期も。
コロナ禍で在宅時間が増え、いつものコーヒーや紅茶にもちょっと飽きてきた。そこで日本茶を楽しむ機会をもっと増やそうと思い、きっかけ作りを兼ねて以前から気になっていた北浦和の日本茶カフェに行ってみました。平成31年3月31日にオープンした日本茶カフェ あさつゆ。
場所・外観

北浦和駅西側、常盤10丁目の小さな居酒屋やスナックが集まる場所。“あさつゆ”と書かれた味のある表札が目印で、この建物もあさつゆになる前はスナックだったそうです。表札の反対側から来ると死角になり表札が見えないので、メニュー案内の立て看板を見つけてください。
店内の様子

入店すると先客がお一組、穏やかな雰囲気の女性店主さんがおひとりで営業されていました。先客がお帰りになってから許可をいただき撮影を。スナックだった元の造りを生かしたカウンターが特徴的な店内。キッチンと客席の間にはビニールカーテンを設置して感染症対策をされていました。

テーブル席も窓際に2卓あります。白基調の空間、インテリアは和風というよりカジュアルな印象なので、それほどかしこまらず気軽に日本茶が楽しめる雰囲気です。
メニュー概要
フードメニューは無く、日本茶と和の甘味を楽しむラインナップ。静岡・宇治・狭山の三大銘茶はもちろんのこと日本各地のお茶の名産地の茶葉が揃っています。テイクアウトや茶葉の販売も行っています。

温かいものが良いなと思い抹茶のお汁粉にしました。注文してから店主さんがシャカシャカと抹茶を点ててくださいます。カウンターに座ったので目の前で所作を拝見できるライブ感も楽しい。

渋みと茶葉の旨味、そこに餡を少しずつ溶いて甘みを足しながら味わう苦味と甘味の絶妙なバランス。そしてモチモチの白玉を時々食べて楽しみました。ほうじ茶も付いているのがうれしいです。

ちょうど客が私一人になったので、店主さんといろいろお話させてもらいました。煎茶メニューに「あさつゆ」という鹿児島のお茶がありお尋ねしてみましたら、甘味のあるこのお茶が好きなので店名にしたとのこと。私は鹿児島にお茶のイメージが無かったのですが知覧茶の一種なのだそうです。良い機会だったのであさつゆの茶葉を購入しました。お茶以外の話題も楽しかったです。(ご主人がジャイアンツファンとのことで野球にもお詳しかった!)
店主さんの柔らかなお人柄もあって、気軽に日本茶を楽しみながらひと息つけるお店。コーヒーや紅茶も良いですが、日本茶も良いなと再確認できました。他の甘味や抹茶ラテなども気になるのでまた行ってみようと思います。
あさつゆを家で淹れました

こちらが購入したあさつゆ(鹿児島)。淹れ方もアドバイスいただいていたので安心(一煎目は60℃くらいの低い温度で1分ほどと長めに抽出すると良いそうで)。

美しい緑色のお茶。渋みと甘み、そして出汁のような旨味がじんわりとおいしい。色が出なくなるまで何煎も楽しめますし、お家時間に楽しむ飲み物のバリエーションが増えました。お茶どころの狭山も近いし、これを機にいろんな日本茶を飲んでみたいですね。
店舗情報
