私がカフェめぐりのスタイルを築いた街、栃木県宇都宮市。ふわふわのシフォンケーキのおいしさや、目の前で店員さんが描いてくれるラテアートの美しさなど・・・いろいろなカフェを回ることの楽しさを教えてくれた、今でも大好きな街です。今回は、不思議な店名が気になったお店に行ってみることにしました。2019年12月25日にオープンした 喫茶 “○○(マル)とスープと……ネコ日和” 。
場所・外観
宇都宮市西大寛の住宅地の中にある2階建ての建物。東武宇都宮駅から徒歩15分くらい、ユニオン通りから少し足を伸ばせばたどり着ける距離です。車で行く場合はお店の前に2台分停めることができます。(満車の場合は近くにコインパーキング等も無いため私は訪問をあきらめる覚悟で向かいました。お近くの方は車以外で向かった方が無難かもしれません)
住宅地に溶け込むひっそりとした佇まいが良い感じです。ネコちゃんが描かれたOPENの看板がかわいいな。
店内の様子
女性の店主さんに迎えられました。許可をいただき他のお客さんがいらっしゃらない時に撮影。店内は程よい広さで、このお店になる前も喫茶店だった場所だそうです。4人テーブル2卓の他、キッチンや壁、窓に向いたカウンターが7席。
家具は場所により統一され整った印象です。艶のある黒いテーブル、ピシッとした背もたれの椅子。全体的な写真を撮ると落ち着いた雰囲気の店内ですが・・・
いたるところに雑貨がたくさん置かれており、遊び心を感じます。店名通りネコに関する物も多いですね。整った空間とユーモアのある雑貨のアンバランスさが面白く、独特の世界が広がるお店。BGMは陽気な雰囲気の音楽でした。
メニュー概要
スイーツの方が充実していますが、フードは単品を組み合わせるとランチとしても楽しめそう。また「本日の気まぐれ~」というメニューが多かったのも印象に残りました。内容は店主さんに尋ねてみてください。
スープも気になりましたが15時過ぎの訪問でしたので、スイーツとコーヒーを注文。気まぐれコーヒーについてお尋ねすると、お客さんの好みに合わせて豆を選んでくださると。「スイーツに合うもの」とお願いしたところインドネシアが提供されました。酸味も少しありますが、しっかり苦みが楽しめるコーヒーでした。
スイーツは迷いましたが自家製プリンの入ったトライフルを注文。プリンとスポンジ、自家製アイス、バナナやスモモという構成。プリンは卵の味がしっかりする固めのタイプで、カラメルも飴のように濃い。コーヒーの苦味とも相性が良くおいしくいただきました!
お客が私ひとりになったタイミングで店主さんとお話をさせてもらいました。店主さんは本がお好きで、私が不思議に感じた店名は群ようこさんの「パンとスープとネコ日和」から名付けているそうです。店名を聞いて気づいた方に来てもらえたら良いなと。パンの部分を○○(マル)としたのはお客さんそれぞれの何かを入れてもらいたいという想いだそうです。他にもいろいろお話をさせてもらって楽しかったなあ(私は本をほとんど読まないのでそちら方面のお話には付いていけなかったけれど)。次に訪問できた時にはスープをいただきつつ「パンとスープとネコ日和」を読んでみたいなと思いました。