東京都多摩地域の北部に位置する東久留米市。昭和30年代後半には大型団地が次々と誕生して人口が急増したのだそうです。その大型団地のひとつ、滝山にある商店街にTOKYO COFFEE(トウキョウコーヒー)というロースタリーカフェが2020年9月19日にオープンしました。日本のコーヒー文化、焙煎技術を東京から発信していきたいという想いで名付けたそうです。
場所・外観

人のみ通行可能な通りの両脇にお店が立ち並ぶ滝山中央名店会(サイト)。滝山花みずき広場の並びにあるひときわオシャレなお店が東京コーヒーでした。
車で訪問する場合、お店専用の駐車場はありませんが、1000円以上の利用で近くにある滝山センターパークの1時間駐車無料サービスが受けられます。公共交通機関利用の場合は鉄道の駅からは離れており、東久留米駅、花小金井駅、武蔵小金井駅からのバス利用でたどり着けそうです。
店内の様子

ドアを開けて中へ入ると、天井も高く奥行きもあり広々とした空間。約1年の時間をかけ、スタッフさんたち自身がほとんどの箇所を解体・リノベーションして造り上げたそうです。外国人の女性スタッフさんに迎えられ、カウンターで注文と会計を済ませました。その後に許可をいただき先客がお帰りになってから撮影。

客席スペースはコンクリートうちっぱなしの空間で、無機質さと温かみを同時に感じる雰囲気。コンセプトのひとつが “再生・再利用” で、解体した際に出た木材など使えるものはすべて再利用したそうです。この写真の左上に映っている、照明に使われている木材なんてきっとそうですね。

テーブルは大小合わせて9卓、いろいろな家具が使われており席を選ぶ楽しみがあります。ハンモックがあるのは面白い!BGMは洋楽でした。

客席の奥にはコーヒーの焙煎スペースがあります。壁などで隔てられることなくオープンになっていますが、これもコンセプトのひとつ。焙煎機・工房・カフェが一体化する開かれた空間づくりにこだわったそうです。この時は外国人の男性スタッフさんが焙煎作業を行っていました。

さらに2階へと続く階段があったので、スタッフさんにお伺いしたところ許可をもらえたので見学しました。お手洗いとキッズスペース、そしてオープンエアーなテラス席がありました!気候が穏やかな時に自然の空気を感じながらのコーヒータイムも良いだろうな。コロナ禍という状況にもここは合いそうです。
メニュー概要
ドリンクはもちろん自家焙煎コーヒー中心。豆は有機JAS認証のオーガニックのものを使用しており、ハンドドリップとエスプレッソマシン系どちらでも楽しめます。商店街にあるお店ということもあってなのか、コーヒー以外のドリンクもいろいろ揃っている印象でした。
フードやスイーツはアメリカ的なものが提供されています(オープン当初はフードメニューがありませんでしたが、2021年11月ごろから3種類のフードの提供を開始)。

“2~3人前サイズ” と書いてあり、少し怯みつつ注文したチーズケーキ。実際に目の前に置かれると確かに大きい! 画像では伝わりにくいですが、一般的なものの1.5~2倍ほどを想像してください。
クリームチーズが前面に出ており濃厚なレアチーズケーキのようなお味です。土台は塩味がアクセントのショートブレッド的なもので食べ応えバツグン。日本のものとはちょっと違うアメリカナイズなスイーツでした。
ハンドドリップ(Pour Over)は2サイズありレギュラーにしましたが、ラージと間違えていませんよね? と思ってしまうこれまたたっぷりサイズ。豆については特に紹介なく出されましたが、苦みが優勢でしたので深煎りだったのかな?チーズケーキとはなかなか合いました。

私が利用した時のスタッフさんはたまたまなのか外国の方ばかりで、スタッフ間のやり取りには英語が飛び交っていました。東久留米のレトロな団地にあるのにアメリカ的なお店というギャップが面白かったです。カフェやコーヒーがお好きな方にはもちろんですが、アメリカンなフード、スイーツが好きな方にもお勧めしたいお店。フードメニューが無かったころの訪問だったので、次の訪問ではフードを食べてみたいなと思いました。
通信販売から始まったお店なのでコーヒー豆はもちろんお取り寄せ可能。お店の公式サイトや各ショッピングサイトでも注文できますので、興味を持たれた方はチェックしてみてください。
店舗情報
