蔵造りの街並みで小江戸と称される埼玉県川越市。都心からも短時間でアクセス可能なので土日や長期休暇中は特に賑わいます。古い建物をリノベーションしてオープンしているお店も多くとても魅力的な場所です。
久しぶりに訪れた川越中心部で行きたかったお店のひとつが、2019年11月14日にグランドオープンしたきょうのごはん ゆるりCafe。店名通りごはんをゆっくりと楽しめるカフェです。
場所・外観

ゆるりカフェは本川越駅や川越市駅から徒歩10分ほどの距離。川越市連雀町、蓮馨寺(れんけいじ)そばの静かな場所にあります。蓮馨寺からですとお団子屋さんのある方へ進み、左側3番目の建物を目指します。

もとは民家だったと思われる建物で、飛び石のようなアプローチが素敵。ゆるりカフェになる前は日本料理店だったようですね。オープン時間の少し前に到着したのでお店の前で待っていると、男性店主さんが出てきてにこやかに迎えてくださいました。
店内の様子

キッチンをL字に囲んだカウンター席に案内されました。写真撮影についてお尋ねすると、空いているうちにどうぞ撮ってくださいと快く許可くださり感謝です。入ってすぐの、キッチンとカウンターがある空間は白と水色のさわやかな配色。洋風でどちらかといえばかわいらしい雰囲気ですが、一枚板のカウンターの重厚さに惹きつけられました。リノベーションする前の日本料理店の時からあったものをそのまま活用したそうです。(この時は感染症対策でカウンターは7席でした)

奥に進むと、お子さん連れのお客さんもゆっくり過ごせそうなソファー席やテーブル席があるフロアになっていました。改装前は畳張りの和室だったそうですが素敵な洋室へと変貌を遂げています。BGMは優雅な雰囲気のピアノ曲。
メニュー概要
開店時間の10:30から食事のプレートが注文可能なので遅めの朝食、早めのランチとして利用できます(平日は15時まで、土日祝日は閉店時間の17:30まで)。15:00からのカフェタイムから提供が始まるスイーツ(濃厚レアチーズケーキ、ゆるり風クリームあんみつ)もあるのでカフェタイムにお茶で利用するのも良さそうです。

ようやく訪問を果たせたので10種類のおばんざいが楽しめる贅沢プレートにしました!お肉とお魚、そしてたっぷりの野菜とバラエティー豊か。私の席の傍らに置いてあった本を読んだところ、店主さんは京都に修行に行かれていたそうです。添加物や塩分などを極力控え、食材の栄養をより多く摂り入れられるような調理をしているとのこと。

どれもおいしかったのですが柔らかくジューシーなローストビーフ、じゅわっとお出汁が染み出す茄子が特に好みでしたね。そして鯖の切干大根!なるほどと真似したくなるおかずもありました。全体的に優しい味付けですが、物足りなくはない塩梅。さつまいもや小豆など甘みのあるおかずも入っていて味のバリエーションも良かったです。

食後にはコーヒーと、きな粉をたっぷり使ったジェラート、その名も“ジェラーコ”という定番スイーツを追加。皮も使った京丹波産の黒豆と国産大豆をオリジナルブレンドして作られたきな粉をたっぷり練りこんでいるそうです。きな粉の香ばしさとミルクのさっぱりしたコクと甘さ。作りたてで提供しているため、スプーンの入りもスムーズで口溶けも滑らか。冷たいジェラートと濃く苦いホットコーヒーも相性抜群でおいしかったです。

いろいろなおかずが満載のプレートから食後のデザート、コーヒーまで楽しませてもらいました!早い時間から入店したため混雑のピークを外しゆっくり食べられました。料理もおいしかったですが、店主さんはじめスタッフさんが明るくソフトな接客をされていて店内の雰囲気が良かった点もポイント高かったですね~。身体に優しい食事を楽しみたい時にどなたにもおすすめできるお店。カウンター席があるためおひとりさまでも利用しやすいかと。
お店のインスタグラムによるとすべてを予約席にはしておらず、予約無しでふらりと訪問しても入れる余地を残しているそうです。さすがに12時ごろには満席となり待ちが発生していましたので、グループやお子さん連れなど、テーブルやソファー席を希望される場合は卓数が少ないので予約した方が確実かなと思いました。
店舗情報
