私は一時期かき氷にハマったことがあり、2013-2018年辺りはカフェよりもかき氷屋の方に多く行っていました。現在はかき氷をそれほど食べなくなりましたが、やっぱり少しは気になります。今回は茨城県下妻市でパスタとかき氷が楽しめるカフェレストラン、 mipi(ミピ)へ行ってみました。
東京・荻窪にて2013年に「ミピアーチェ(mipiace)」としてオープンし、茨城・古河に2018年6月に移転した際に店名を現在の mipi としたようです。2020年夏に期間限定で下妻に出店し、2021年から現在は下妻で営業されています。
場所・外観

ナビの案内で向かいましたが、最後に曲がったのが明らかにお寺に入っていく道・・・「普門寺」と書いてある門を通る時は 本当にここで合っているのかな? と焦っちゃいました! でもすぐに紫色の “天然氷のかき氷” の旗を見つけられたのでひと安心。
駐車場はこの画像の右側の方にあります(mipiの看板が目印)。公共交通機関でも関東鉄道の下妻駅から徒歩11分ほどの距離なので、訪問可能な範囲かなと思います。

外観はいたって普通の平屋の建物。氷旗や看板が無ければお店だとは気づけないし、お寺の施設かなと思ってしまう雰囲気です。靴を脱ぎスリッパに履き替えて店内に上がります。
店内の様子

男性店主さんがおひとりで営業されていました。私が入店した時は空席はあったものの、ランチを楽しまれたお客さんの余韻がテーブルに残されておりましたので、片付けを待ってから着席。店内は全面板張り、木のぬくもりがとても温かい空間。外観から受ける印象からは想像できなかった良いギャップ! テーブルにはカラフルなイタリア食器やワインの瓶がたくさん。
ちなみにこんなお皿なのですが、オレンジは時間が経つと黒く変色してしまいましたので、個人的にはオレンジ以外がおススメです(mipi店主さんは変色したものも好きだとおっしゃってましたね)。

また隣の上町公園と直結するウッドデッキのテラス席がありました。店主さん曰く、桜が咲く季節は最高なんですって。この建物は下妻の空き家バンクの物件で、公園に併設したウッドデッキの設置は下妻市と交渉されたとかおっしゃってたなあ。私にとって興味深い話題でしたが退店直前だったし、ちょうど他のお客さんがいらっしゃったためこれ以上は伺えず残念。この記事を書くにあたり改めてネット上で調べてみました。
ここは2020年6月に発足した 下妻家守舎【フェイスブック】 が管理・運営する「上町テラス」【ツイッター】 という場所で、mipiは上町テラスのテナントという位置付けなのだそう。このウッドデッキはDIY講座として地域の皆さんと共に造り上げたそうです。上町公園とこの上町テラスでは、朝市や朝ヨガなどさまざまなイベントが行われているのでぜひチェックしてみてください。
メニュー概要
パスタとかき氷が中心のラインナップですが、コーヒーと焼き菓子でカフェ的な使い方もできるのかなと思います。店内には山梨・北杜の蔵元「八義」の旗があったので天然氷を使っているのかな?(未確認)

インスタグラム or ツイッターで見られる裏メニューから桃を使ったかき氷を。なぜかムーミンのキャラが添えられ楽しい雰囲気ですね。桃は「おどろき」という品種でパリッと固い食感が特徴とのこと。皮ごと食べられるように産毛は取り除いてあり、切れ目も入れてあると説明を受けました。丁寧なお仕事をされていますね~。
おどろき という桃はたぶん初めて食べましたが、確かにパリパリ食感でさわやかな甘さ!かき氷はおそらくヨーグルトベースだと思いますが中には桃シロップも入っていて、甘さは控えめ。桃そのものを生かし、さっぱりいただけた一品でした。

訪問時はゆったりしていたため店主さんとお話しているうちに、こういうかき氷もできますよとご提案いただいたのでお願いした品。表メニューに食用ほおずきがありましたが、中にびわを入れてくださったオリジナルメニュー。
ほおずきは結構甘さがありましたが氷として楽しめるようにシロップの量が調整されていた印象。青臭さもほとんどなくおいしくいただきました。びわはコンポートのようにまるっと一粒入っていましたがシュワっと炭酸のようなさわやかさが加わって、今まで食べたことが無い風味がしました。発酵ともちょっと違うように感じたけど・・・どうなんだろう。

他店とは一線を画すかき氷を出すなあと興味を惹かれたので、とうもろこしも注文(2杯目以降に注文できる裏メニュー)。これまた他店では見られないビジュアル。ベースのミルクは、これまた氷を楽しめるようにか淡くかけられている印象でした。でもミルクの香りというか風味はあって個性的。

とうもろこしの結晶、これどうやって作っているんだろう?パリパリとおせんべいのような食感ですが、甘さや旨味と香りまで凝縮している。そのままでは氷と馴染まないのでモクモグ一生懸命噛んで口内調味するとよりおいしかったです。

最近のかき氷はケーキのようにクリームを盛ったりゴテゴテしているものが増えましたが、こちらのかき氷はシロップの量や甘さが抑えられ、さっぱり食べられる印象でした。フランス料理のグラニテのようなイメージを持ちましたね。
かき氷が個性的で面白いので他の品も食べてみたいし、荻窪時代にはレストランとして営業していたのでパスタもきっとおいしいんだろうなあ。また機会を見つけて訪問してみたいなと思うお店でした。
店舗情報
