カフェやコーヒーショップには片仮名や英字の店名が多いので、たまに見かける平仮名の店名には柔らかさやかわいらしい印象を受けます。今回は埼玉県越谷市にて2016年10月にオープンした、みずいろこーひーという平仮名の名前を持つコーヒースタンドへ。
場所・外観
私が初訪問したのは2018年6月の雨の日でした。新越谷駅から徒歩4分ほどとアクセスしやすい場所。駐車場は無さそうなので近くのコインパーキングへ停めました。白と淡い茶色のレンガ模様で、店名から受けていた印象通りのかわいらしい外観。ポットマークの表札もキュートです。
久しぶりの再訪はコロナ禍真っただ中。店名がみずいろなのに外灯のシェードのみが水色というさりげなさがまた良いですね。感染症対策のため店内利用に制限がかかる事があるので最新の情報はお店のSNS等で確認してください。
店内の様子
女性店主さんおひとりで営業されています。店内の写真撮影は禁止（手短に済ませれば手元のみ撮影可能）というルールでしたので写真は無し、訪問してみてのお楽しみということで。
店内も白が基調で、塗り跡がはっきり残った壁が個性的。少し暗めの店内で木の棚やカウンターが鈍い艶を放っています。ドライフラワーが飾られるなどかわいらしさがありつつも落ち着いた雰囲気の空間。
客席は10ほどと少ないので、店主さんはこのお店をコーヒースタンドと称しています。すべて横並びになるカウンター席だけでテーブルがまったく無いのも特徴的。小さなテーブルを置いていた時もあるようですが雰囲気づくりや感染症対策などもあってカウンタースタイルに至っています。席の多くは壁や窓に向いており、コロナ禍の中で静かにコーヒーを楽しんでほしいというような思いが伝わってくるような。ひとりかふたりくらいで利用するのが合っているのかなと思います。BGMはジャズや洋楽など。
メニュー概要
コーヒーがメインのお店で、豆は丸山珈琲のスペシャルティーコーヒーを使用しておりブレンドはありません。抽出はフレンチプレスがおすすめだそうです。コーヒー以外のドリンクメニューはとても少ないので、コーヒーが全く飲めない方はご注意を（お茶類はメニューにありませんでした）。スイーツはコーヒーとの相性を考えて作っており、種類や内容は随時変わるため行ってみてからのお楽しみですね。
訪問記録
初訪問（2018.6）
初の訪問では私も大好きなフルーツを使ったタルトと、Newのワードに惹かれてキャラメルラテ。この時のタルトはメロンとマスカルポーネクリームのシンプルな構成。サクサクタルトと固めのクリーム、そして芳醇な甘さのメロン。真っ直ぐなおいしさでコーヒーと合いますね。
ラテは水色のかわいらしいカップで登場、ワンポイントのハート模様がかわいい。飲んでみると甘さを感じますがミルク成分が濃すぎないのですっきり飲めました。
2度目の訪問（2021.1）
コロナ禍で店内利用は基本おひとりさまで静かに利用という制限があった時、ひとりカフェをする私にはかえって好条件ということもあり再訪。この時に土日限定で出していたチョコタルトを注文しました。飲み物は1000円のコーヒーも気になりましたがハニーラテで。浅煎り系なのか苦味より風味を強く感じる珈琲にふわふわのミルク、はちみつの優しい甘さ。
タルトはかわいらしいサイズでタルト生地が薄いタイプ。ガナッシュ部分は少し口に含むだけで濃厚なチョコの味が口内に広がります。そこでコーヒーをぐいっと飲むと幸せの瞬間が訪れる。最高のマリアージュですね。
この記事を書くにあたりみずいろこーひーのインスタグラムに最初から目を通しましたが、いろいろなご苦労があることが慮られました。私も感じますがここ数年でカフェを訪れる客の目的が多様化していますからね・・・。このお店のようにかわいらしい感じで写真が載ると、店主さんの描いているのとちょっと違う方向にお店のイメージが定着してしまうことがあるのかもしれないですね。客に対してお店側がお願いをしたりルールを設けはっきり明記することも必要なのでしょう。
カウンタースタイルの客席やコーヒー以外のドリンクメニューが少ないことなどから、私がこのお店に感じるのはコーヒーに対する真摯さ、コーヒーをメインにスイーツとの組み合わせを楽しんでほしいという想いでした。一見すると女性向けのお店にも思えますが、おいしいコーヒーが飲みたい時にどなたにも訪れて欲しいと思うコーヒースタンドです。
店舗情報
