お花見シーズン到来!春を満喫しましょう!

喫茶 新川屋 / 栃木県那須町 ◇ 芦野の山中にあるアート × 食、そして音楽のカフェ

栃木県那須町というと観光名所の那須高原のイメージが強いですが、他にも魅力的な場所がいくつもあります。今回は自然豊かな芦野地区に2021年6月26日にグランドオープンした喫茶 新川屋 (あらかわや)へ。

 
リーネ
2022年6月にはNHK「ふるカフェ系ハルさんの休日」でも取り上げられましたね!私も楽しく拝見しました。

ご夫婦で営業しているカフェで、奥さまが芦野のご出身。東京芸大在学中からアート × 食 × 農をテーマに“芦野で飲食店を開くこと”を終着点として活動されていた方です。大学卒業後には東京・谷中の間間間での週末カフェ「喫茶めめ」(2006.12~2007.12)、根岸のアートスペースそら塾での週末カフェ「gallery&cafe もりとみち」(2009.5~2011.8)などで芦野の野菜を使った食事を提供されていたそうです。

 
リーネ
谷中の間間間(さんけんま)は気になっていたものの、週末限定カフェだったので結局行けずじまいのお店でした。

その後は芦野に戻り、R294沿いで「遊行茶屋」(2011.10~2018.10)を営業するなど場所を移しても新たな経歴を積まれました。そしてコロナ禍の中、ご実家の牛舎をリノベーションするという新しいお店の開業準備を進められ、当初の予定から遅れたものの無事にオープンまでたどり着いたという・・・長年の想いが形になった、物語のあるお店です。

場所・外観

喫茶 新川屋◇道程
土地勘がそこそこある私でも不安になる道 2021.10
 
リーネ
この画像を撮った時はお店がお休みなのに気づかず行ってしまった!自分のそそっかしさにショックを受けました。

場所は非常に分かりづらく、グーグルマップのナビ案内を使って車で向かうのがベストです。最後はほぼ新川屋専用の道になるので、地元の方でもナビ無しでたどり着くのは困難ではないかと感じました。カーナビに住所を入力してもたどり着けないそうなのでご注意ください(車高の低い車も注意)。

公共交通機関でも行けなくはなさそうですが、車で行くのが無難でしょう。(黒田原駅から伊王野線バス「白井入口」バス停、徒歩10分くらい。しかし本数がかなり少なくランチタイムに利用するのはほぼ無理なのでおすすめできません。)

喫茶 新川屋◇外観
場所はグーグルマップを参照

本当にお店があるのかな?と不安を感じながら進んでいくと、池の近くに青い看板を発見!駐車場は手前と奥にありますが、台数に限りがあるためグループの方は一台に乗り合わせにて。手前の建物がカフェで、奥にある母屋はコーヒー焙煎所。ゆくゆくは民泊も行う計画があるそうです。

喫茶 新川屋◇外観
築120年の牛舎をリノベーション 2022.1 撮影

カフェの建物は明治時代に建てられた築120年ほどの牛舎をリノベーション。大工さんの手を借りた箇所もありますが、ほとんどをご夫妻自身で造り上げたとのこと。古い建物の雰囲気に合う鎧張り(下見板張り)の外観です。

 
リーネ
林に囲まれた非常にのどかなロケーション。私も10歳までは似たような環境で育ったので親近感を持っちゃいました。

店内の様子

喫茶 新川屋◇店内
さわやかな印象の店内 2022.1 撮影

ランチタイムの終盤に訪問、8割ほどの席がお客さんで埋まっていました。許可をいただき空いたころに撮影。ブルーの壁がさわやかな店内ですが、下側の石壁や天井の梁など牛舎時代の造りがうまく生かされています。

喫茶 新川屋◇店内
古い建物の面影を残す部分も 2022.1 撮影

飾られたドライフラワーなどインテリアもおしゃれ。さすが食とアートをテーマにしたお店です。客席はテーブルとソファー席合わせて7卓、席間が広く天井も高いので開放感があり、ゆったり過ごせます。外にも小さなテーブル席がありましたので、穏やかな気候の時はそちらも利用できるのかも。

 
リーネ
ふるカフェ系ハルさんによると、下部の石壁に使われているのはこの地域で採れる「芦野石」とのこと。大谷石に比べると白っぽい石ですね。
喫茶 新川屋◇店内
音響ブースが素敵すぎる!

さらに驚かされたのがこの音響ブース!こちらはDJの経歴をお持ちだというご主人の領域。ステージのように一段高くなっており、ガラス窓から見える周囲の木々が借景となって本当に格好良い・・・。傍らの棚にはレコードがぎっしり納められていました。

真空管アンプとオールドJBL(カリフォルニアの音響機器メーカーのようですね)を用い、ランチタイムにはデジタル音源で月替わりのプレイリストを、カフェタイムはレコードを音源としてジャズをメインに様々な音楽を一段大きめの音量で流しているそうです。

 
リーネ
私が行った時間帯は音楽の切り替わりがあり。カフェタイムのレコード音源はいっそう素敵で、思わずリズムに合わせて身体を動かしてしまいそうでした!(笑)

メニュー概要

<2022.1 訪問時>
○ ランチ(11:30~14:30)野菜プレート、カレー、タコライス
○ スイーツ この日は2種類(パンプキンケーキと木苺のベイクドチーズ)
○ ドリンク コーヒー、紅茶、クラフトコーラ、ハーブティーなど

料理や飲み物などは手作りし、食事に使うお米はカフェの目の前の田んぼで育てた減農薬のコシヒカリ。野菜やハーブ等も敷地内の畑で育てた無農薬野菜や、地域の農家さんから仕入れた新鮮な野菜を使っているそうです。調味料も手作りのものや昔ながらの製法で丁寧に作られた良質なもので、安心安全に気を配った食事を提供しています。

 
リーネ
大きなテーブルが少ないので、特に4名以上での来店の場合は予約するのがおすすめです。

訪問記録

初訪問(2022.1)

喫茶 新川屋◇那須野菜のランチプレート
「那須野菜のランチプレート」 2022.1

数量限定のランチプレートが一食だけ残っていた!たっぷり野菜が使われていますが、サラダだけでなく天ぷらやグラタンなどいろんな調理法で楽しませてくれます。野菜以外にスパニッシュオムレツやラフテー(沖縄風角煮)も。

喫茶 新川屋◇那須野菜のランチプレート
色彩豊かでボリュームもなかなか

彩りも美しくてアートのよう・・・冬は夏に比べて淡い色の野菜が多いイメージでしたが、ここまで色彩豊かなプレートを仕上げられるんですね。野菜がたっぷり食べられるのもうれしいですが、ちょっとお肉のおかずがあるのがまたご飯も進んで良いですね~。

喫茶 新川屋◇那須野菜のランチプレート
この日はもずくの天ぷらでした

運んできてくださった奥さまが「今日はもずくの天ぷらと車麩のアーモンド揚げです」と説明してくださったので、揚げ物の内容は変わると思われます。もずくの天ぷら、中はちょっともっちりとしておいしかったです。

 
リーネ
メニューにあるタコライスやこのもずくの天ぷらに沖縄要素を感じたのですが、ふるカフェの番組に答えがありました(ご主人が沖縄出身)。
喫茶 新川屋◇季節野菜のスープ
新年らしさ満点のお雑煮

野菜プレートには季節野菜のスープが付きます。この時は新年早々ということでミニお雑煮。醤油ベースに那須町芦野産の餅米で作った杵突き餅、しみじみと感じられるおいしさ。

喫茶 新川屋◇黒糖レモネード
「黒糖レモネード」 2022.1

ドリンクは別注文。季節のドリンク、黒糖レモネードに惹かれて。熊本産無農薬レモンを沖縄産純黒糖で漬け込んだとのことですがとても濃い!コクのある黒糖の甘さに皮のほろ苦さも少し感じるようなレモンの風味がマッチして、とてもおいしかったです。

喫茶 新川屋◇店内
食とアート、そして音楽が楽しめる場所

美味しい野菜料理を楽しみ、カフェタイムに切り替わってから流れてきたレコードが臨場感があって心地よく・・・次の曲を聴いたら帰ろう、というのが私の中で何回か繰り返されました。まさか芦野の山中でこんな体験ができるとは!奥さまが長い経歴で培ってきた食とアートに、ご主人の音楽という要素が加わって本当に素晴らしい場所でした。

この記事を書いている段階で初めて、このお店を開くまでに奥さまが辿ってきた長年のプロジェクトについて知ったのですが、生まれ育った縁ある土地との関わり方が素敵すぎて・・・似た環境で育った私には心に響くことが多かったです。しかしこのお店が奥さまがかつてブログに記していた“終着点”なんだろうか? なんだか物語がまだまだ続いていきそうで、今後の展開が楽しみなお店です。

 
リーネ
遠方の方も観光で那須を訪れた際には、ちょっと足を伸ばして芦野にも行ってみてください。薬湯が楽しめる芦野温泉や隈研吾氏設計の石の美術館などのスポットがありますよ~。

2度目の訪問(2022.8)

お盆の帰省時にささっと訪問。下のリンクからどうぞ。

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喫茶 新川屋◇栃木県那須町

店舗情報

喫茶 新川屋◇看板

喫茶 新川屋(あらかわや)
栃木県那須郡那須町芦野2350
https://cafe-arakawaya.com/
ツイッター
インスタグラム
※駐車場:有り
※キャッシュレス決済:いくつか利用可能
(最新の情報はお店のSNS等で確認してください)

喫茶 新川屋◇栃木県那須町
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