2021年6月26日、東村山にオープンしたKéFU COFFEE(ケフコーヒー)は京都の西陣にあるカフェ&ゲストハウス「KéFU stay&lounge」の姉妹店。店名は「今日」を歴史的仮名遣いでは“けふ”と読み書きしたことから名付けられています。
場所・外観

府中街道から美住通りに入ってすぐ、八坂小学校の向かい側にある1階テナント。隣には人気のパン屋「MAU PAN」があり、2店の外観は似たテイストになっています(MAU PANの方が先にオープンしているのでKéFU COFFEEが合わせて造ったようですね)。2店の間の仕切りにはドアが設置され楽に行き来できます。

こちらがKéFU COFFEEのエントランス。ちょっと一休みがてらのコーヒータイムに良さそうなベンチが設置されています。

店舗横の細い道を入ったところに駐車場・駐輪場もあります。ただし一方通行ではない上に、KéFU COFFEEの駐車場に指定されている奥のスペースには高い段差がありますので、利用の際は注意してください。
店内の様子

女性の店員さんに迎えられました。カウンターで注文と会計を済ませた後、許可をいただき少し撮影を。真新しさのある白と木のナチュラルな空間。カウンターなどの灰色部分に使われたのは「SOLIDO」という再生材料比率の高い素材で、コーヒーショップで使用済のコーヒー粉などが原料なのだとか。また鍵付きのオムツ交換台や授乳スペースも設置されているなど、小さなお子さん連れの方に便利なサービスも充実しています。

無垢の木が天井・壁・ベンチシートやテーブルなど多く使われていて、自然の中にいるようで気持ちが落ち着きます。温かくやさしい雰囲気でどなたにも好まれそう。BGMはゆったりした曲でした。
メニュー概要
ランチはありませんが、パンとスープがあるので軽めのランチ替わりにできそう。2021年12月からメニューが変わり、パンのアレンジメニューやスイーツが増えて利用しやすくなりました。和紅茶には多摩地域産の東京紅茶を、抹茶ラテには宇治茶を使うなど東村山と京都、両方の要素を取り入れています。京丹後「ミルク工房そら」から直送するジャージーアイスをドリンクにトッピングしてフロートにしたりと、トッピングの楽しみ方を見つけるのも面白そうです。
訪問記録
初訪問(2021.8)

初訪問は真夏のお昼どきに訪問して、パンとスープのセットを。MAU PANのロデウとチャバタをオリーブオイル塩をつけていただきます。外側部分はカリッと香ばしく、中はもっちり感が楽しめるパンでした。まろやかなヨーグルトもおいしく。ドリンクは別注文となりカフェラテにしましたが、しっかり苦みがありコーヒー感が楽しめました。

京都の本店から直送しているというスープは、時季により内容が変わります。この時は冷たいトマトのスープ。果肉が残る荒ごしで、お出汁のようなすっきりした旨味が楽しめました。暑い夏にぴったり。

MAU PANにも寄ってパンをいくつか購入。素材そのものを生かすパンで滋味深いお味でした。
2度目の訪問(2022.1)

再訪するといろいろメニューが増えており、パンとスープのセットには新たに3種類のアレンジメニューが設定されていました!より食事に近いものが楽しめるようになりましたね。この時のスープはメークインのポタージュ。でんぷん質が感じられるぽってりした口当たりで、塩分控えめの優しいお味でした。

アレンジAセットはMAU PANの看板商品である「まうパン」に、とろけるチーズとはちみつをかけた甘じょっぱさがクセになる味。ミックスナッツの香ばしさ、黒コショウの刺激がアクセントになりおいしかったです。やや控えめなボリュームなので量を欲する場合のランチに利用するには不向きですが、軽めに済ませたい時には良いかと思います。

ドリンクは季節限定メニューからチャイを。東村山に本社・工場がある「ポールスタア」のプレミアムシロップとアールグレイを組み合わせたKéFU COFFEEの独自アレンジだそう。シナモンなど数種類のスパイスが上品に香り、ミルクのきめ細かい泡がやさしい口当たりでおいしかったです。

京都の本店とともに“特別な今日に”というコンセプトのようですが、この東村山のお店は人気のあるパン屋さんの隣という場所柄オープンな雰囲気なので、地元の方がふらっと立ち寄る日常感があるお店かなと思いました。東村山という場所で京都を感じる時間が過ごせるのは楽しい。いつかまた京都に行ったら本店である「KéFU stay & lounge」(サイト)にも行ってみたいと思いました。
店舗情報
